
2009年11月 土井敏邦

2006年12月に「パレスチナ記録の会」を設立して2009年12月で3年になります。
2009年の春、3年がかりでやっとドキュメンタリー映像4部作『届かぬ声─パレスチナ・占領と生きる人びと』が完成し、うち第4部は、ドキュメンタリー映画『沈黙を破る』として、2009年5月以来、全国の各地の劇場で上映されてきました。10月にはこの『沈黙を破る』が、石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞を受賞しました。
ドキュメンタリー映像4部作が完成までこぎ着けたのは、この3年間に300人近い方々から寄せられた支援金のお陰です。
この場を借りて、支援してくださった方々に心からお礼を申し上げます。
一方、「パレスチナ記録の会」は、パレスチナ・イスラエル問題に関する数々の報告会やシンポジウムを開催し、2009年5月には、映画『沈黙を破る』に登場する元イスラエル軍将校ノアム・ハユット氏の報告会を開きました。
今後もパレスチナ・イスラエルに関する報告会やシンポジウムを続けながら、4部作『届かぬ声』のDVD化やガザをはじめ4部作以後のパレスチナ・イスラエル情勢を伝える第5部の取材・制作のための支援金集めも継続していきます。
また、2008年12月末から3週間にわたって続いたイスラエル軍によるガザ攻撃で被害を受けた人たちの支援活動も行っています。
今後とも、ご協力をよろしくお願いいたします。
2009年11月 土井敏邦
「土井敏邦 パレスチナ記録の会」
お問い合わせ:doitoshikuni@mail.goo.ne.jp
2006年12月
ジャーナリスト・土井敏邦は1985年以来、パレスチナの占領地を中心に、そこで生きる人びとと、その生活を丹念に取材し記録し続けてきました。その中で、土井が行き着いた問題の根源が、「“占領”という“構造的な暴力”」です。1993年以来、撮りためてきた数百時間に及ぶ映像によって、その“構図” を描き出すこと──これが土井の今後のテーマとなりました。
その一環として長編ドキュメンタリー『届かぬ声─占領と生きる人びと─』(仮題)の4部作を構想し、その制作を開始しました。計画では、日本語版と英語版の同時制作をめざし、国内にとどまらず海外でも広く公開していく予定です。
膨大な映像素材を4本シリーズのドキュメンタリー映像にまとめあげ、さらに追加取材するためには、多くの時間と費用が不可欠です。この壮大な計画を支えるために、有志たちを中心に「パレスチナ記録の会」を設立することになりました。この趣旨に賛同してくださる方々にご支援とご協力をお願いすることが、その第一の目的です。
しかし、それだけではありません。今後、この「パレスチナ記録の会」では、パレスチナ・イスラエルやイラク、レバノンなど中東に関するドキュメンタリー映画の上映会、土井や他のジャーナリストによる現地の取材報告、また中東専門家などによる学習会を随時行っていく予定です。