土井敏邦 経歴
どい としくに
フリー・ジャーナリスト
1953年佐賀県生まれ。1985年以来、パレスチナをはじめ各地を取材。1993年よりビデオ・ジャーナリストとしての活動も開始し、テレビ各局でパレスチナやアジアに関するドキュメンタリーを放映。著書多数。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)正会員。
経歴詳細
中東専門雑誌記者を経て、現在フリージャーナリスト。
1991年より1年間、週刊誌『朝日ジャーナル』の嘱託記者。
1985年以来、断続的に延べ5年以上、イスラエルとその占領地(パレスチナ)の難民キャンプや村に滞在して取材を続けている。
また1986年からのべ12カ月間、アメリカ各地でユダヤ人、パレスチナ人を取材し『占領と民衆──パレスチナ』『アメリカのユダヤ人』『アメリカのパレスチナ人』の三部作を完成。
1990年の湾岸危機ではアメリカのユダヤ人社会とアラブ人社会の反応を、また翌年1月の湾岸戦争ではイスラエルで占領地のパレスチナ人とイスラエル国民の反応を取材し『朝日ジャーナル』に連載。3月から2カ月間、NHKスペシャル「アメリカのパレスチナ人」制作をコーディネイト。
1993年の「中東和平合意」を機に再びパレスチナ・ガザ地区の難民キャンプやイスラエル国内に長期滞在し取材、ETV特集「失業と解放の1年── パレスチナ難民エルアグラ家の場合」(94年)「パレスチナ和平の陰で──ある家族の6年」(99年)、また「ニュースステーション」の特集で6回にわたって現地報告。
アジア・日本国内
アジアでは、1982年の「教科書問題」を機に在韓被爆者を取材、91年には韓国民主化運動の元学生指導者たちのその後を、さらに94年から98年まで韓国の元従軍慰安婦たちの現状を追い、NHKのETV特集「『分かち合い(ナヌム)の家』のハルモニたち」、NHK・BS特集「戦争・心の傷の記憶」で元従軍慰安婦、姜徳景の半生を描いたドキュメンタリーを制作。
1996年、タイ北部の農村でエイズ孤児を取材しETV特集「タイのエイズ孤児たち」を放映、翌年、ベトナムで性的暴行を受けるストリートチルドレンの少女たちを追い、ETV特集「傷つけられる少女たち──ベトナム・ストリートチルドレン物語」を制作。
1998年からはタイ・ビルマ国境の密林地帯や日本国内で民主化活動を続けるビルマ人青年たちを取材し、ETV特集「密林キャンプからの報告──タイ・ミャンマー国境地帯」を、今年7月には「在日ビルマ人の民主化活動家・ティンチー」(日本テレビ「きょうの出来事」)を放映。
さらに、日本政府の難民政策を追及した「『難民』が直面するニッポンの壁」「傷つけられる難民申請者たち」(いずれもTBS「報道特集」)「強制送還された難民申請者」(日本テレビ「きょうの出来事」)を制作。
最近のパレスチナ
2000年秋、パレスチナで第2の「インティファーダ(民衆蜂起)」が始まって2ヵ月後の昨年12月から2ヵ月間、イスラエル、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸、ガザ地区に滞在し、イスラエル、パレスチナ両面から取材、NHK・ETV特集で「イスラエル・パレスチナからの報告」(2夜連続)を放映、第1部はエルサレム問題をテーマにした「憎悪の震源地・エルサレム」、第2部はテロで娘をパレスチナ人に殺戮されながらも和平を求めるイスラエル人夫婦が、イスラエル兵士に息子を殺されたパレスチナ人との対話を描いた「平和への詩(うた)」。
2002年以後もパレスチナ・イスラエル取材を継続し、ガザ地区最南端の街ラファでの家屋破壊、ナブルス市郊外のバラータ難民キャンプのイスラエル軍の包囲、ジェニン難民キャンプでの虐殺、分離壁、イスラエル軍のラファ侵攻、ガザのユダヤ人入植地撤退などについてNHK、TBS、日本テレビなどで放映、また複数の著書、雑誌記事などで発表した。
2006年現在、1993年以来のパレスチナ・イスラエル取材結果を数本のドキュメンタリー映画にまとめる作業を続けている。
イラク関連
イラク戦争直後から4度にわたりイラクを取材し、とりわけ2004年5月には「ファルージャ侵攻」直後の現場を取材した。その結果はTBSのテレビニュースや岩波ブックレットなどで報告した。2005年4月にはドキュメンタリー映像「ファルージャ 2004年4月」を完成、2005年9月にはイタリアのミラノ映画祭で上映されるなど、アメリカやヨーロッパ各地で上映されている。